同じ場所を何度も行き来する日がある。
用事はいつもと変わらないのに、動きだけが落ち着かない。
部屋の広さや家具の位置は、そのまま。
通る道も、置いてある物も、大きくは変わっていない。
それでも、動きの流れが少しずつずれていく。
作業の途中で向きを変えたり、いったん戻ったり。
短い移動が挟まって、動きが一続きにならない。
距離は近いのに、流れだけが切れていく。
次に何をするかを、その場で考えることも増える。
立ち止まるほどではない。
ただ、動きが決まりきらないまま進んでいく。
いくつかの用事が重なると、動線は一方向にまとまりにくくなる。
同じ場所を通っているのに、行き先が毎回違う。
結果として、行き来だけが増えていく。
生活動線の崩れは、何かを変えたから起きるとは限らない。
条件が重なり、少しずつ、そうなっていくこともある。
