一度手放したつもりのことが、完全には離れない状態

一度は手放したつもりのことが、完全には離れずに残っている。もう動かさなくていいはずなのに、ふとした拍子に意識に戻ってくる。

実際にやることは残っていない。何かを進める流れでもない。それでも、終わったという感覚だけが、どこか曖昧なまま続いている。

別のことに集中しているときは、思い出さない。けれど、少し手が空いた瞬間に、そのことが浮かぶ。考え直すほどではないが、そのまま消えるわけでもない。

手放したはずなのに、切り離した感じにはなっていない。抱えているというほどではなく、置いたとも言い切れない位置にある。

大きく困るわけではない。何かが止まる感じでもない。ただ、意識のどこかに、離れきっていない部分が残っている。

そのことは、動かされることも、整理されることもなく、手放したつもりの場所の近くに、しばらく留まり続けることも多い。