何もしていないのに散らかった感じだけが残る場所

部屋を見渡して、特に何かを広げた覚えがない場所がある。物が増えたわけでも、動かした記憶があるわけでもない。

床に物が溢れているわけではない。棚や机の上も、一見すると整っている。

それでも、その場所だけ落ち着かない感じが残る。片づけが終わっていないとも言い切れず、散らかっているとも違う。

通り道の脇や、よく目に入る位置。何かが置かれているというより、印象だけが引っかかる。

触らなくても困らない。そのままにしていても、生活は進んでいく。

何もしていないはずなのに、散らかった感じだけが、その場所に残っている。